14年5月末に竣工した大成建設技術センター ZEB実証棟(地上3階、塔屋1階、延床面積1277平方メートル)を訪ね、同社技術センター技師長の森川泰成氏に案内していただきました。
外観で目にとまったのが、有機薄膜太陽電池を使った「発電する建物外壁ユニット」。大成建設と三菱化学が共同開発したもので、濃いグリーンの太陽光外壁ユニットは建築デザインと見事に融合して、思わず「カッコいい!」と声が漏れました。
有機薄膜太陽電池は軽量なうえ、有機材料を用い、色の自由度が高く意匠性も高いため、太陽電池の用途が広がると期待されています。
「この外壁ユニット内の太陽光発電システム部は建物の内側から取り外しや交換ができます。創エネ設備としては、屋上にも効率性の高い太陽光発電システムを設置しています。ほかにも燃料電池とコージェネレーションを導入し、電気と熱のエネルギーを高効率利用しています」(森川氏)
◆評価制度の最高位認証取得
ZEB実証棟は、国土交通省が14年4月に創設した「建築物省エネルギー性能表示制度」(BELS=BuildingEnergy-efficiency Labeling System)で最高位評価「五つ星」を取得しました。評価指標は一次エネルギー消費量が基本で、最高位評価の第1号となりました。また、「米国グリーンビル評価システム」(LEED=Leader ship in Energy and Environmental Design)-NC(New Construction=新築)で最高位のプラチナ認証を国内で初めて取得しました。
年間消費エネルギーを一般のオフィスビルと比べて75%を省エネで削減し、残る25%を太陽光発電による創エネで賄い、年間エネルギー収支ゼロの実現を目指します。