トヨタ自動車常務役員のジュリー・ハンプ容疑者の逮捕は、平成27年3月期決算で日本企業初となる最終利益2兆円超えを達成するなど、上り調子が続いていたトヨタ自動車にとって思わぬつまずきとなる。
「今年は持続的成長に向けた歩みを着実に踏み出すのか、大きな分岐点になる」。豊田章男社長は5月の決算発表会見でこう話していた。
3月に発表した役員体制も持続的成長に向けた施策の一環。女性初の役員となったハンプ氏をはじめ、外国人副社長の就任など、グローバル販売1千万台態勢にふさわしい組織を作る狙いがあった。
それだけにハンプ氏逮捕の衝撃は大きい。現役役員の逮捕自体、日本を代表する企業であるトヨタにとっては異例の事態だ。
リーマン・ショック後の赤字転落やリコール問題など数々の逆境を乗り越えてきたトヨタ。今回の逮捕でブランドイメージが傷つけば好調な業績にも水を差しかねない。