大会の狙いであるビジネスの創出にもつながりそうだ。県内の金属加工会社が埼玉地区大会からアイデアに興味を示し、今秋にも商品化される見通しという。こうした商品化への道は、すべてのアイデアに開かれており、ビジネスの可能性を見いだした中小企業がアプローチすればマッチングは成立する。
学生にとっても有意義だ。開放特許を生かすため、アイデアを出して知恵を絞り、企業訪問もする。ビジネスの面白さを肌で感じることができ、まさにアクティブラーニング。就活や社会に出てからも役立つ。学生には生きた学習、中小企業にはビジネス創出、そして地域経済の活性化にも雇用や税収を通じて寄与し地方創生にもつながる。企業にとって使われていない特許が生きるので、ライセンス料のみならず開発者のモチベーションアップにもつながる。だから開放特許を使わない手はない。
この「埼玉モデル」は今月、経済産業省関東経済産業局から中小企業知的財産活動支援事業費補助金交付先として採択され、全国に普及させる機会を得た。11地域30大学(予定)と規模が拡大して開かれる今年の知財アイデア全国大会が待ち遠しい。