ただ原子力規制委員会の検査が現在も続いており、検査で不備が確認されれば、規制委は九電に修正を求めることにしており、再稼働の時期がずれ込む可能性もある。
一方、規制委は15日の定例会で、四国電力伊方(いかた)原発3号機(愛媛県)について、新規制基準の適合性を確認した「審査書」を正式に決定する。
新基準に基づく審査合格は、川内1、2号機、関西電力高浜3、4号機(福井県)に続く3カ所目。規制委は同日に四電に対し、機器や設備の変更を認める許可証を交付する。
伊方3号機は25年7月に審査を申請。規制委は今年5月に事実上の合格証となる「審査書案」を了承した。規制委は1カ月間の意見公募(パブリックコメント)で集まった約3500件の意見を精査して、審査書案の修正作業を行っていた。