--燃料については?
「地域の木質バイオマスを中心に、PKSや石炭を利用します。地域に根ざす発電所であり、混焼により、稼働の安定性やFIT制度終了後の対応性を高めています。また、未利用の材を利用するので、新たな集荷体制の構造が重要です。地域の協力を得て、仕組みづくりに注力しています」
--地元の雇用は?
「運転とメンテナンスで約12人。チップ製造なども含めると全体で30~40人の雇用が生まれると見込んでいます。集荷集材で地元の雇用が期待できます」
--発電事業と森林資源保全についてどう考えていますか?
「伐採期を迎えながら、手つかずの森林はまだ多くあります。計画的に伐採・再植林を行っていくことが大切です。その過程で発生する間伐材や端材など未利用材を利用することも、計画的な森林更新に寄与します。地域の森林資源を発電事業に生かし、その収益を森林に還元する。そうした循環型の発電事業を実現し、地域との共存共栄を目指していきたいと考えています」
◆最重要課題は原料確保
木質バイオマス発電では、原料の確保は最重要課題です。商社など海外調達できる事業者と組んで輸入材だけを使用する発電所もあります。集荷しやすいところはほぼ開発され、今後は小規模設備か化石燃料との混合が主流になりそうです。しかし、小規模だと事業性が低いのが課題です。
食糧供給や既存用途との競合の問題は一部で生じており、食料供給と両立可能な木質などのセルロース系や廃棄物系原料の有効利用を進めていく必要があります。しかし、日本の人口は減少しており、それに伴い新築住宅着工数が減少するため、廃材は減少傾向になるとみられています。そのため、さらなる食物残さ系燃料の使用を拡大していくことを考える必要があるでしょう。