【松本真由美の環境エネルギーDiary】半農半電と菜の花除染で南相馬復興 (3/4ページ)

2016.4.4 06:44

ソーラーシェアリングで温室ハウスの前面に設置した太陽光パネル

ソーラーシェアリングで温室ハウスの前面に設置した太陽光パネル【拡大】

 --普及における課題は

 「農地転用許可を取るのは簡単ではありません。栽培実績を共有しながら、転用許可の加速を図りたいと思います。固定価格買い取り制度(FIT)に基づく太陽光の買い取り価格が低下していることから、設置へのモチベーションが下がっています。12~15年で投資を回収するには、イニシャルコストを税込みで1キロワット当たり27万円程度以下にしたい。小規模設備で収益を確保するのは大変ですので、メーカーにも呼び掛けて検討を進めています。またソーラーシェアリングを加速するような設置への助成事業にも期待しています」

 --南相馬ソーラーヴィレッジの今後の計画は

 「9カ所でしっかり実績をつくることが大切です。また、さらなる普及を目指し、集落営農や農地の圃場(ほじょう)整備と連携して設備を拡大していきたい。このため1ヘクタールほどの圃場で500キロワットの高圧連系ができないか、さらに農家が協力し合って共同購入と設置を行うことで設置コストを抑えることができないか検討しています。ソーラーシェアリングのモデルケースとして、広く世の中にアピールしていきたいと思います」

 ◆経済的自立目指す大きな力

 13年秋以降、南相馬市は「福島復興・菜の花プロジェクト」も進めています。チェルノブイリ原発事故後、ウクライナで菜の花を使って除染を行い、農業の再生を実践してきた取り組みを南相馬でも取り入れようと、地元有志らが南相馬農地再生協議会を立ち上げました。このプロジェクトには、えこえね南相馬研究機構や地元農業団体も協力しています。南相馬農地再生協議会の代表理事、杉内清繁氏に話を伺いました。

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