大塚家具の大塚勝久前会長(72)の代理人は13日、長女の久美子社長(48)に同社株の名義変更を求めた東京地裁での訴訟の訴えを取り下げると明らかにした。久美子氏が役員を務める資産管理団体「ききょう企画」に15億円の支払いを求めた別の訴訟は、勝久氏の請求を全面的に認めた11日の地裁判決が確定する見通しで、父娘の法廷闘争は終結する。
勝久氏の代理人によると、ききょう企画からは判決に従い13日に15億円が支払われたという。
大塚家具では、経営手法の相違から創業者の勝久氏と久美子氏が対立。昨年3月の株主総会で株主の委任状争奪戦に発展し、久美子氏の社長続投が承認された。勝久氏は保有する大塚家具株の一部を売却して筆頭株主を外れている。