エックス線天文衛星「ひとみ」の運用断念について記者会見で頭を下げるJAXAの常田佐久理事(手前から2人目)ら=28日午後、東京都千代田区【拡大】
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は28日、軌道上でトラブルが起きたエックス線天文衛星「ひとみ」の運用を断念すると発表した。電力供給に不可欠な太陽電池パネルが全て脱落したとみられ、復旧は難しいと判断した。
今年2月にH2Aロケットで打ち上げたひとみは、米航空宇宙局(NASA)などとの共同開発。国際協力でブラックホールや銀河団を観測して宇宙の謎に迫る予定だったが、計画に大きな穴があく結果になった。
JAXAの常田佐久理事は記者会見で「観測成果に期待し、応援していただいた国民、国内外の協力機関、天文学研究者に深くおわびする」と陳謝した。代替衛星の打ち上げについては「現時点では検討していないが、早急に原因究明して次のステップに進みたい」と述べた。
JAXAの分析によると、本格観測に向けて準備中の3月26日、ひとみの搭載コンピューターが実際には機体が回転していないのに回転していると誤判断。