「勇ましい顔立ちは怖い」五月人形に異変 わが子の顔と重ねて“カワイイ化” (1/2ページ)

2016.5.5 07:04

西武百貨店が今年のパンフレットの表紙にした五月人形。かわいらしい顔つき(そごう・西武提供)

西武百貨店が今年のパンフレットの表紙にした五月人形。かわいらしい顔つき(そごう・西武提供)【拡大】

  • あどけなさが残る表情が特徴の五月人形。離れた大きな目が、かわいらしさを引き立てている=東京都豊島区の西武池袋本店
  • あどけなさが残る表情の五月人形。くりっとした目と、口角が上がった表情でかわいらしさを感じさせる=東京都豊島区の西武池袋本店
  • 人形専門店「吉徳」で取り扱っている大将飾り。立派なよろいを身につけているが、顔立ちには幼さが感じられる=東京都台東区の吉徳浅草橋本店
  • 昔ながらの勇ましい顔つきの五月人形=東京都豊島区の西武池袋本店

 男児の成長を祝い、端午の節句に飾られる五月人形が「カワイイ化」している。かつては、勇ましいイメージの大将飾りが好まれたが、最近は3頭身の「赤ちゃん顔」が主流になった。背景には、大きいサイズの人形が置けないという近年の住宅事情のほか、選択権を握った母親の「勇ましい顔立ちは怖い」という声があるようだ。

 「ボクはカブトと一緒に強くなる」。西武池袋本店(東京都豊島区)は今年の五月人形のパンフレットに、こんなキャッチフレーズを添え、かわいらしい顔立ちの大将飾りを表紙に据えた。五月人形売り場を担当する同店こども部の森淳一係長は「よろいの勇ましさと顔立ちのかわいらしさ、その両方が欲しいという声が多くなっている」と説明する。表紙の「カワイイ」大将飾りは、商戦がピークを迎えた3月末、いち早く完売したという。

 300年の歴史がある人形専門店、吉徳(台東区)でも、今年取り扱っている大将飾りのほとんどがかわいらしい顔のもの。同社広報室の平沢真課長は「従来は初陣を迎える青年をイメージした勇ましい表情が主流だった。だが、ここ数年は全国的にそうした表情の人形は取り扱わなくなった」と話す。

10年ほど前までは、購入資金を提供する祖父母の意見が反映され…

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。