
まさかスズメバチの巣の駆除を頼んで、自宅が炎上するとは…。民放テレビ局のバラエティー番組でも紹介された業者はインターネットのホームページで「駆除のスペシャリスト」と宣伝していた【拡大】
「いざ実際に現場へ行くと、巣の位置によっては天井板や壁板をはがさなければならないケースがあるので、その際は依頼主の了解をきちんと取ること」
「使用する薬剤の成分、作業代金が当初の見積もりと変わる場合などについても、依頼主に事前に説明すること」
協会の機関誌にはトラブル防止の指南のほか、スズメバチの巣へ殺虫剤を吹き付ける手順についても細かく書かれている。
協会の広報担当者は、スズメバチ駆除で火災が発生したケースはこれまで聞いたことがないという。「手順を守ってしっかりやれば家を燃やしてしまうことはないだろうが…」
「スズメを撃つのに大砲を使うな」とは、目的と手段とのバランスを説いた重要な言葉である。「ハチの巣を駆除するのに家ごと燃やすな」と言い換えてもいい。