文化庁は1日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産を目指す「来訪神 仮面・仮装の神々」について、2018年11月ごろのユネスコ政府間委員会で登録の可否が審査されると明らかにした。早ければ17年の見通しだったが、各国からの申請総数が上限の50件を超えたため、18年の審査となった。
無形文化遺産保護条約は、申請が上限を超えた場合、登録件数の少ない国の審査を優先すると定めている。日本からは和食など22件が登録済みで、中国の30件に次いで2番目に多い。委員会は毎年11月ごろ開催され、今年は18府県33件の祭りを一括した「山・鉾・屋台行事」が審査される。
来訪神行事は、神の使いに仮装した住民が家々を訪ね、無病息災などを願う儀式の総称。政府は「男鹿のナマハゲ」(秋田)など8県の8行事を一括し、今年3月に申請していた。