田野岡大和君(7)が通う北海道北斗市立浜分小学校(児童数935人)の工藤達也校長(57)は、産経新聞の取材に「絶対に無事で見つかると信じていた。とにかく良かった」と話し、安堵(あんど)の表情を浮かべた。
午前8時過ぎに同市教育委員会から報告を受けた後、9時過ぎに急遽(きゅうきょ)、全校集会を開き、工藤校長が大和君の無事発見を報告。児童からは歓声が上がり、拍手も起こったという。「子供たちの喜ぶ顔を見て改めて最高の結果が出てうれしい」と工藤校長。
また、11時過ぎには担任の教師と一緒に病院で大和君と対面。工藤校長によると、大和君はやや衰弱していたものの、「頑張ったね。学校で待っているよ」と声を掛けると、しっかりと目を開けて視線を向けてくれたという。最後には担任の教師に「バイバイ」と話したという。
学校では、児童の心のケアのためにカウンセラーを常駐させたほか、大和君が行方不明になってから職員4人が午前と午後、交代で捜索に加わった。学校では5日に運動会を行う予定だったが、延期を決定。工藤校長は「大和君、他の児童の様子を見ながら一番良い時期に開催したい」と話した。