佐々木氏「時代小説、ミステリー小説について、舛添氏は江戸時代の風俗研究に使い、政治活動に活用しています。ただ、娯楽性の強い小説のため、違法ではないが適切ではないという結論に至りました。また、漫画『クレヨンしんちゃん』が含まれておりますが、舛添氏は福岡県出張に家族を同伴しており、そのときに購入されていることを考えると、家族のために購入したものと考えられますので不適切といえるでしょう。もちろん、違法ではありません」
《報道関係者に公表された調査報告書には、各政治団体が購入した書籍を一覧で記載。外交や政治、歴史に関する書籍のほか、「楽しい金魚の飼い方」「三国志 8」などの書名も並ぶ》
佐々木氏「続いて美術品についてです。舛添氏は美術館に関する法律の制定に尽力されています。こうしたことは、絵画版画などに造詣が深かったからこそできたことだと思われます。納得できる説明であり、政治活動と関係がないとはいえない、ということになりました。ただ、点数があまりに多く、合計金額もあまりに高いことを考えると不適切ということになります」
佐々木氏「また、これら美術品の所有団体が不明確になっていることは、政治資金で購入した絵画版画を私物化している、との誤解を招きやすいことを考えると不適切であったといえます」