◆「国家事業」の再認識を
そこで提案したいのが、新機構へのもんじゅの移管だ。そして、今後は予算を惰性的に交付し続けるのではなく、例えば「予算は従来の倍にするが、必ず5年で100%出力を達成して基本データを取る」というような即効性のある施策に改め、短期で目標達成を図るよう制約を付すべきだ。
もんじゅの建設費は5886億円で、運転維持費が1989~2015年で4339億円。運転維持費は年額約200億円。短期で目標達成することが、コスト削減に有効であることは明らか。JAEAをこれ以上たたいても、何も生まれて来やしない。もんじゅに反省点が多いのは周知のことだが、今まで国が長年にわたって、振興する側としても、規制する側としても、直接関与してきた国家事業であることを再認識する必要がある。この点でも、一番問われるべきは国の行政責任なのである。
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【プロフィル】石川和男
いしかわ・かずお 東大工卒、1989年通産省(現経済産業省)入省。各般の経済政策、エネルギー政策、産業政策、消費者政策に携わり、2007年退官。11年9月から現職。他に日本介護ベンチャー協会顧問など。49歳。福岡県出身。