
31年連続で路線価が日本一となった東京・銀座の「鳩居堂」前【拡大】
国税庁は1日、相続税や贈与税の算定基準となる平成28年分の路線価(1月1日時点)を公表した。全国約32万8千地点(標準宅地)の対前年変動率は、全国平均で0・2%のプラスとなり、リーマン・ショック前の20年以来、8年ぶりに上昇に転じた。海外マネーによる不動産投資の活発化や、大都市圏を中心とした住宅需要の堅調、訪日外国人観光客の増加による「インバウンド需要」などが影響したとみられる。
上昇は14都道府県で、昨年より4道県増えた。上昇率トップは、中国人らの“爆買い”や、4年後に五輪を控え、不動産活況が続く東京で、2・9%。東日本大震災の復興事業が進む宮城(2・5%)、福島(2・3%)が続いた。下落は33県で、29県は下落率が縮小した。
都道府県庁所在地の最高路線価が上昇したのは25都市で昨年より4都市増えた。上昇率トップは大阪市北区角田町の御堂筋で22・1%。昨年、10%を超えたのは東京、名古屋、広島、大阪の4都市だったが、今年は観光客の多い京都や金沢、神戸、仙台、福岡、札幌を含め10都市となった。下落は12都市から5都市に減少した。