
料金踏み倒しを防ぐコインパーキングの「フラップ板」。出庫の際も上がったままだったとして、超高級車の所有者が「バンパーが外れた」と訴えたが、判決は…【拡大】
知人から「すぐ帰る」と伝えられ、まもなく男性は車を前進させた。後輪がフラップ板を越えていない以上、上がっているはずがないという認識だった。
ところが、フラップ板は作動していた。車の前進によってベントレーの後部バンパーに食い込み、バンパーは外れてしまった。
センサーの反応
なぜ板は上がっていたのか。ここで「ループコイル」という機器の存在が浮かび上がってくる。
ループコイルとは、地面に埋め込まれたセンサーのこと。現場のパーキングではフラップ板の手前に敷設され、車両を感知すると信号を送る。
精算機は検知信号を受信してからしばらく状態に変化がなければ「駐車」とみなし、フラップ板へ上昇命令信号を発信する仕組みになっていた。
つまり、フラップ板上を通過していなくても、車室(白線で区切られた駐車区画)内に一定時間滞留していれば「駐車」とみなされ、板は上がるのだ。
「認識可能だった」
バンパー一つとはいえ、何せ超高級車である。かかった修理費用は約150万円に上ったという。男性側は損害賠償を求め、コインパーキングの運営会社を相手取って大阪地裁に訴訟を起こした。