
女子52キロ級準決勝・コソボ選手に敗れ引き揚げる中村美里=リオデジャネイロ(共同)【拡大】
この間に出合ったのが、中村と同様にけがからの復活を目指す他競技のアスリートだった。リハビリをきっかけに、他競技の試合にも足を運ぶようになった中村。母親の美智代さん(50)は「リハビリ仲間との交流で、支えたり、支えられる大切さを知った」と受け止め、自分を見つめ直す機会が3度目の五輪につながったとみる。
金メダルだけを目標に畳に上がったこの日は、準決勝でコソボ選手に敗退。「(両親に)少しでも多く戦う姿を見せたかった」。試合後のインタビューで、涙を流しながら語った。
「ただただ悔しい。だけど負けは負けです」。スタンドから声援を送り続けた父親の一夫さん(53)はこう話し、「ロンドンは1試合で終わった。でも今回は4試合も見せてくれた」と晴れやかな表情を浮かべた。美智代さんは涙を浮かべながら、「メダルが取れてよかった。こんな大きな大会に3回も連れてきてくれて、本当にありがとうと言いたい」としみじみと語った。