
素材も漬け方もさまざまなキムチ(韓国観光公社提供)【拡大】
この中で、注目すべきなのは、「特異なにおい」だろう。キムチはニンニクなど薬味類が入っているため、においがきつい。かつて韓国人はあまり気にしなかったが、それを嫌っていおり、時代の変化が読みとれる。また「西洋式食事」や「米飯を食べない」を理由にあげているのは、キムチは必ず米飯と食べるものという前提がある。
中国産急増、「キムチ宗主国」の立場は…
キムチ産業動向では、キムチの輸出入も詳述している。ここ数年、輸出が減少する半面、中国からの輸入が大きく増えている。中国からの輸入が大きく伸びたのは価格の低さも原因の一つとみられる。
輸出は2010年に2万9672トンだったが、2015年は2万3112トンと22%減少した。一方、輸入はこの間、19万2936トンから22万4124トンと16%増加している。
輸出は2000年でも2万トン台で大きな変化はないが、輸入は同年には473トンしかなく、2015年にはなんと474倍に達している。急増した輸入は近年、ほとんど100%が中国からだ。対中国に限ってみると、輸入が輸出を超過しており、キムチの貿易収支はマイナスが続いている。赤字幅は2005年は5126万2千ドルだったが、2010~2015年は1億ドルを超えている。
キムチ産業動向では「中国人はほとんどの食材料を揚げたり焼いたり、蒸したりするなど、火を入れて食べるため、加熱しないことが基本属性であるキムチに対する中国の消費者の需要はそれほど大きくない」と分析している。