
素材も漬け方もさまざまなキムチ(韓国観光公社提供)【拡大】
減少する韓国内のキムチ摂取量と急増する中国の輸入キムチ。
キムチ産業動向の中で、世界キムチ研究所の朴完洙(パク・ワンス)所長はキムチについて「外国で関心を持ってもらうことだけを望む受動的な態度では、キムチ宗主国(発祥の国で中心)の地位を守り通すことは難しい。もう少し積極的姿勢で、キムチというよい製品をどうすれば、もっと多く、もっといろいろなところに売れるのか、経済的なマインドを持って接近しなければならない」と指摘している。
日本では漬け物生産量1位だがブームの半減
ところで、日本でのキムチ人気はどうなのだろうか。
一般社団法人食品需給研究センター(東京)が調査した「野菜・果実漬物」の昨年の生産量では、「キムチ」はトップの19万2177トン。輸入を含まずあくまで日本国内で生産された数値だが、2位の「浅漬」(13万4078トン)を引き離している。とはいえ、同じ昨年、人口が日本の半分以下の韓国のキムチ消費量は1600万6千トンで、日本のキムチ生産量の実に83倍だ。
このほかの漬物では、「たくあん漬」4万6498トン、「福神漬」5万7523トン、「梅干・梅漬」2万6466トンとなっている。
ただキムチ生産量が平成に入って最高だったのは、平成14年の38万6210トンで、当時と比べると約半分に減っている。
【キムチ】
朝鮮半島で生まれた乳酸菌発酵の食品。7世紀から野菜の塩漬けが始まり、12世紀頃には、ニンニクやサンショウなどの香辛料が加わった。16世紀に日本から唐辛子が伝えられ、19世紀にはほぼ現在の形ができあがった。語源は「沈菜(チムチェ)」とされ、長い歳月の中で、キムチという発音に変化した。日本でよく知られる白菜キムチやダイコンを角切りにしたカクテキ、キュウリのキムチ、汁が多くあっさりした水キムチなど100種類以上があるとされる。