
道頓堀川を航行するクルーズ船上で、「グリコの看板」などを夢中で撮影する韓国人客ら=8月18日午後7時すぎ、大阪市中央区【拡大】
カラオケ店にも殺到
外国人客であふれる大阪では、「より日本らしい観光を楽しみたい」と意外な場所が人気を集めている。
「韓国語や中国語の曲が歌えるかどうか、アジア系の外国人客から尋ねられることが今年に入って非常に多くなった」。ジャンボカラオケ広場心斎橋店(同市中央区)の砂森康店長(27)は明かす。
ツアーではなく、個人旅行とみられる4~8人の家族連れが1~2時間利用するケースが多く、周辺のドラッグストアで買い占めたとみられる目薬やダイエット用のサプリメントなどを大量に詰めた袋を持ち込んでいるという。
砂森店長は「選曲用のリモコンもインバウンド向けで、文字をハングルなどで表示できるので戸惑わずに操作できる。何の曲を歌っているのか分からないが、日本人と同じように楽しんでいるようだ」と語る。
積極的に外国人客を呼び込もうと、店の入り口に日本語、韓国語、中国語を並記した利用料金やシステムのポスターを掲示。街歩きに疲れた客を意識して、「ドリンクは無料で、休憩スペースとしても使えます」とアピールしている。