
築造1400年を迎えた「狭山池」を題材にした大阪狭山市のマンホールのふた。こんなマンホールが道路のいたるところにあれば楽しそう【拡大】
姫路市のカードには、世界文化遺産で国宝の姫路城が描かれ、奈良県大和郡山市では全国有数の金魚の養殖地にちなみ、金魚鉢の中を泳ぐ金魚が図柄になっている。中でも大阪狭山市の今年築造1400年を迎えた日本最古のダム式ため池「狭山池」をデザインしたカードには、東京都、千葉県など遠方から足を運んだ人もいたという。同市下水道グループの吉田耕太郎課長は「節目の年に合わせた試みでしたが、市のPRにもなるし、やってよかった」と笑顔をみせる。
いずれのカードも制作はGKPと各自治体が協力して手がけており、下水道局や観光案内所などで配布される。2千枚から2万枚のカードを準備しているという。
こうした多種多様の図柄を集めていくのも面白いが、楽しみ方はほかにもある。北海道は緑、近畿はオレンジなど国内を9ブロックに色分けしており、好きな地域のカードを集めることも可能。また「ピクトグラム」という絵文字も記されており、鳥や木など好きな絵柄のカードだけを集めることもできる。