大迷惑!レンタサイクルで暴走する中国人観光客 マナー悪く、逆ギレ当たり前? (4/7ページ)

ヤマト観光レンタサイクルでは電動アシスト自転車も貸し出しており、外国人に人気だ=奈良市
ヤマト観光レンタサイクルでは電動アシスト自転車も貸し出しており、外国人に人気だ=奈良市【拡大】

  • 奈良県警奈良署が商店街やレンタサイクルショップに配布している「歩行者と自転車の交通安全ガイド」。英語版と中国語版がある
  • 「自転車かごにはビニールに入ったおむつまで捨てられている」と話すヤマト観光レンタサイクルの花房真彦さん=奈良市
  • 近鉄奈良駅周辺をレンタサイクルで周遊する外国人とみられる観光客。歩道を猛スピードで走ったり、道幅いっぱいに横並びで走行したりするグループもいる=奈良市

 日本の常識では考えられないが、上海では多少の接触ならそのまま通行する人が大半だった。そんな中国人観光客に文化や習慣、マナーの違いを理解させるのは、簡単なことではないだろう。

 パンクは「整備が悪い」、かごはごみ箱

 花房さんは利用客のマナーの悪さにも悩まされている。

 パンクし、タイヤのチューブもちぎれた状態で自転車を返却した中国人男性は「こんなことになった」と平然と話し、悪びれた様子もない。「これはさすがに修理代を請求したい」というと、「整備が悪い。パンクしたのはこちらのせいではない」と逆ギレされ、押し問答に。男性客は「適正な利用」をしたという主張を最後まで曲げなかった。

 観光中に飲食した弁当やペットボトルを自転車のかごに詰めて返却する利用客も多い。子供の使用済みおむつや、たばこの吸い殻などが無造作に詰め込まれている場合もあるという。「自転車のかごをごみ箱だとでも思っているのか。ごみの分別も大変だ」と花房さん。

“公平”を期すためにいうと、日本人にもマナーの悪い利用者はいる