大迷惑!レンタサイクルで暴走する中国人観光客 マナー悪く、逆ギレ当たり前? (5/7ページ)

ヤマト観光レンタサイクルでは電動アシスト自転車も貸し出しており、外国人に人気だ=奈良市
ヤマト観光レンタサイクルでは電動アシスト自転車も貸し出しており、外国人に人気だ=奈良市【拡大】

  • 奈良県警奈良署が商店街やレンタサイクルショップに配布している「歩行者と自転車の交通安全ガイド」。英語版と中国語版がある
  • 「自転車かごにはビニールに入ったおむつまで捨てられている」と話すヤマト観光レンタサイクルの花房真彦さん=奈良市
  • 近鉄奈良駅周辺をレンタサイクルで周遊する外国人とみられる観光客。歩道を猛スピードで走ったり、道幅いっぱいに横並びで走行したりするグループもいる=奈良市

 マナー違反は外国人だけでない

 一方“公平”を期すためにいうと、日本人にもマナーの悪い利用者はいる。忘年会で大阪から訪れた約30人の団体客は、近鉄奈良駅周辺のコンビニ前に自転車をずらりと並べて駐輪。花房さんは、レンタサイクルのステッカーを見た店主から「自転車が並んでて迷惑。今すぐ取りに来てほしい」と怒られたという。

 さらに戻ってきた客に事情を聴くと、「班ごとに別行動で移動している。うちじゃないよ」とはぐらかされたという。

 観光地の中に住宅や店舗が立ち並ぶ奈良市中心部は自転車が走行しにくい狭い道も多く、駐輪するスペースも十分とはいえない。

 近鉄奈良駅から南に延びる「東向商店街」は自転車走行禁止だが、同商店街協同組合の中山曜誠理事長は「違法駐輪やアーケード内の自転車走行などが目立つ。マナー違反の多くは通勤通学の地元住民だ」と明かす。

 警察と連携してビラを配り、看板を設置して「自転車通行は禁止です」とのアナウンスも流しているが、「効果は限定的で、問題は解消していない」と半ばあきらめ顔だ。

昨年6月1日から施行された改正道交法では、悪質な自転車運転者の取り締まりも強化された