プリウスのBレンジとは何か。それはDレンジのコースティングの副産物である。エコを追求していこうと思うと、従来のプロトコルでは越えられない燃費の壁があり、そこを越えるために、アクセルをオフにしても空走させる必要があった。そのためには既存の操作スキームを変えざるを得なかった。それは技術の進歩に伴うクルマの変化だと思う。もちろん「安全に関わることだから分かりにくいのはダメだ」という意見もあるだろうが、一方で環境問題を放置していいのかという話でもある。Bレンジの存在は、一筋縄では行かない問題なのだ。
「自動ブレーキ」が問題を解決する
最後にもう1つ。最近のクルマは「ぶつからない」技術が進化している。レーダーやカメラで前後の安全を確認し、誤発進だと認識すればアクセルを踏んでもクルマが動かないような自動ブレーキの仕組みが、新型車には次々と搭載されている。
少子高齢化が進む日本で、高齢者ドライバーの誤発進による事故は放置できない問題だ。しかしこれは、もうしばらくすれば解決すると筆者は考えている。
(文=池田直渡)(PRESIDENT Online)