
福岡市内で行われた「KENTHE390」のライブ=25日午前、福岡市中央区(中村雅和撮影)【拡大】
4人は鍋島家に伝わる歴史資料を展示する博物館「徴古館」(佐賀市)の学芸員から直正の人物像を学び、譜面に向かった。
4人は直正が日本の近代化に果たした役割がいかに大きかったのかを歌詞にした。前半では直正が科学技術を振興し、西洋医学を導入したことを歌う。
続けて、明治時代に鍋島家が東京の土地を買い上げ、茶畑として整備した逸話を軽やかにアピールする。最後は「故郷を愛し、本気で言う。ザ・サガ・コンティニューズ…」と結ぶ。佐賀の伝統が未来に向かって紡がれる、との思いを込めた。
ありきたりのPRでは…あえて暗いイメージで武骨さ強調
PVは、県広報広聴課の田中裕資主査が企画した。
「佐賀には一生行くこともなさそうだといった残念なイメージを払拭したかった。ありきたりのPRでは他の自治体と変わりばえしないとの危機感もあり、ラップ調で、直正公を前面に出すことにしました」
日本人DJが流すサウンドに、即興で言葉をぶつけ合うテレビの音楽番組が話題になっているのを思い出し、ヒントにした。
田中氏らは歌詞にも曲の質にもこだわった。自治体や企業がPRに使う楽曲は一般に、明るい印象の作品が多いが、あえて暗いイメージで武骨さを強調した。映像もモノクロにした。まずは若者のラップ愛好者に的を絞り、じわじわと知名度を高める作戦だった。