
福岡市内で行われた「KENTHE390」のライブ=25日午前、福岡市中央区(中村雅和撮影)【拡大】
山口祥義知事も田中氏らのこの発想を評価した。
「直正公は藩主になり、不安の中、初めて佐賀の地を踏んだ。私も両親は佐賀県人だが、実は、知事就任まで佐賀に住んだことがなかった。こんなリーダーとしての境遇は同じ。自然と直正公を意識しています」
行政がここまでやっていいのか
「KEN THE 390」さんは「自治体のPRでここまでやってよいのかと心配するほど、自由に作り込めた」と振り返る。
動画投稿サイトのユーチューブでは3月の投稿後、再生回数は2万回を超えた。県には「行政らしくなく、面白い」と好意的なメッセージが寄せられた。県の狙いが当たった。
山口氏は「札幌のまちづくりで知られる島義勇ら、直正公の下、多くの佐賀藩士が育った。彼らは坂本龍馬や西郷隆盛と同じくらい評価されても良いが、県民でもあまり知らない。この現状を変えたい」と話す。
佐賀県は来年3月、幕末維新に生きた佐賀の偉人らの歴史を深掘りし、情報発信するイベント「肥前さが幕末維新博」を開く。今回のPVもPRに一役買う。