
準天頂衛星みちびき2号機を載せ、打ち上げられるH2Aロケット34号機=1日午前9時17分、鹿児島県の種子島宇宙センター【拡大】
高精度の位置情報は車の自動運転に道を開くほか、農作業の効率化、離島や被災地への小型無人機による物資輸送など交通や物流を中心に幅広い応用が期待されている。
米国がGPSの利用を制限すると深刻な影響が及ぶため、自国で測位衛星を構築する動きが国際的に進んでおり、日本は23年にみちびきの本格運用を決めた。
H2Aは28回連続の成功となり信頼性を高めた。
■準天頂衛星みちびき 内閣府が運用する日本独自の測位衛星。日本の真上付近(準天頂)を1日約8時間飛行するよう設計された準天頂軌道を周回する。位置情報の計測用に発信した電波が高層ビルや山岳に遮られず、安定して地上に届く利点がある。2~4号機の開発費は計557億円、打ち上げ費用は計342億円。災害時の安否確認機能を持つ3号機だけは静止軌道を周回する。