
府議会臨時会で参考人招致され話す籠池泰典氏=10日午後、大阪府庁(山田哲司撮影)【拡大】
《質疑はかみ合わず、傍聴席からは失笑が漏れた。笹川氏はテーマを変え、籠池氏が『安倍晋三記念小学校』の名前で寄付金集めをしていた問題について聞いた》
笹川氏「国会でもあったが、安倍晋三総理の名前で寄付金が集められていたと聞いている。大阪府私学課に申請書類が出る前に、いくつか校名の候補があったが、その時点で私学課が『安倍晋三』の名前がついていたら政治的中立性が保てないと言っていた。その記憶はあるか」
籠池氏「議員お示しの通り『安倍晋三記念小学院という名前でいきますよ』と申請し、私学課もそれを認識していた」
「私学課から政治的中立性があるやなしやという見解をうかがったことは一度もない。それと安倍昭恵夫人から『ぜひどうぞ』と、総理も『ぜひ』ということを聞いていたので、そのようにさせていただいた」
《小学校に名前を冠されることについて、安倍首相は断ったと国会答弁などで繰り返し否定している。籠池氏の答弁は首相の認識と真っ向から対立する内容だ》
笹川氏「寄付金の集め方について、安倍総理の名前を使った方が多く集められるのではないかという考えがあったのでは。夫人を名誉校長に使った理由は」
籠池氏「私の教育信条は歴史と教育、文化、天皇国日本で、安倍晋三総理の教育基本法の改正と私の教育理念が合致していたからだ」