原始宇宙の謎に迫る
重力波の観測施設を望遠鏡として使えば、光や電波では見えないブラックホールを直接捉えることができる。重力波は遠くまで伝わるため、原始宇宙の謎にも迫れる。こうした天文学上の意義も非常に大きく、発表当初からノーベル賞は確実視されていた。
選考委員会は「これまで宇宙線やニュートリノなど、あらゆる種類の電磁波や粒子が宇宙探査に使われてきた。重力波は全く新しいもので、見えない世界を広げた」と評価した。
LIGOチームはこれまでに計4回の検出に成功。欧州の観測施設「VIRGO(バーゴ)」も先月、検出に成功したと発表した。
岐阜県飛騨市にある東京大宇宙線研究所の観測施設「かぐら」も再来年の本格観測を目指しており、重力波天文学は米欧日の3極を軸に大きく発展しそうだ。