
上空から見た浦山ダム(本社ヘリから)【拡大】
◆荒川水系の浦山ダム
河川水を有効利用するには貯留ダムが必要である。ダムの語源は中世オランダ語の「DAM」と言われている。中世オランダは国土の大部分が海面下にあり、川に堰を設けて排水し、国土を創ってきた長い歴史がある。アムステル川に堰をつくり発展した街がアムステルダム、ロッテ川に堰をつくって発展した街がロッテルダムである。
国際的なダムの定義では「堤高が5メートル以上、貯水容量が300万立方メートル以上の堰堤(えんてい)を持つ構造物」をダムと称している。堤高が15メートル以上のものをハイダム、それに満たないものをローダムと定義し、日本の河川法で定めているダムはハイダムを指し、それ以外は堰として扱っている。
◆浦山ダムの建設目的
浦山ダムは重力式コンクリートダムで、28年の歳月をかけて1998年に完成した。ダムの高さは(堤高)156メートル、堤頂の長さ372メートル、総貯水容量は5800万立方メートルである。
目的は、洪水調節、不特定利水、東京都や埼玉県への上水道水源、発電などである。洪水調節機能では、ダム地点での基本高水流量1000立方メートル/秒(100年に一度起こりうる洪水の流量)のうち、890立方メートル/秒をダムに貯留し、下流への放水量を110立方メートル/秒に減らすことにより洪水被害の軽減を図る。
また、水道用水として秩父市、埼玉県、東京都に合計4.1立方メートル/秒(給水人口約116万人分)を供給している。