
JR水戸駅南口に設置された納豆をPRする横断幕=水戸市(上村茉由撮影)【拡大】
今年10月までの水戸市の消費額は昨年並みだ。だが、全国納豆協同組合連合会によると、健康志向の高まりに伴い、納豆の消費額はここ5年で2割以上増えるなど、全国的に上昇傾向が続いているという。水戸市は相対的に消費が鈍っている形だ。
茨城県納豆商工業協同組合の高野正巳理事長は「福島市に大きく離されてしまった。もう1位になるのは難しい」と嘆息。ただ、「来年、また首位を奪還した方が市民も盛り上がるのでは」と捲土(けんど)重来に闘志を燃やしている。
高野理事長によると、東北各県には「納豆汁」など納豆を料理に使う文化があり、特に冬は消費量が伸びるという。高野理事長は「水戸も納豆ご飯だけではなく、納豆料理がもっと普及すればいい」と意気込む。
同組合ではフルカラーの納豆レシピ集を作成中で、来年度に配布する予定だ。市教育委員会などが9日に開催する納豆講座では、納豆料理6品を試食し、納豆にあう調味料や食材を吟味する。また、昨年度から市立小中学校の給食には、納豆入りの「みとちゃんカレー」が登場している。
同組合が首位の座にこだわるのは、「納豆のまち」としてのプライドだ。
高野理事長は「水戸からのPR、水戸での盛り上がりが、全国的な納豆のイメージアップに一役買っていると思っている。水戸が常に納豆をアピールすることが大事なんだ」と語る。
市観光課の担当者も「納豆は郷土料理であり、ソウルフード。市民にも県外の人にももっと親しんでほしい」と話し、納豆を地域活性化や観光資源に役立てたい考えだ。(水戸支局 上村茉由)