【常見】サザエさんについてのブログで炎上して、ネトウヨからめちゃくちゃ激しい“ディスり”メンションが届いた。「サザエさんは日本の優しさを表現しているんだ」と。「それを理解できないクソ茶髪中年」みたいな罵詈雑言ツイートをいっぱいもらったんですよ。「そんなお前に優しさが分かるのかよ」って感じだよね。
【中川】炎上騒動を通して俺が疑問だったのは、お前(常見氏)は本気で怒っているのかってこと。それが分からなかった。
【常見】本気で怒ってるんだよね。
【中川】サザエさんというものが、もはや現代から外れた価値観を提示していて、労働社会学的に面白いネタだと思ったから批判したの?
【常見】労働社会学的にも家族社会学的にも、サザエさんって面白い存在なんですよ。
【中川】その怒りがそれほど強くなくて、半端だったんじゃないかと思うのよ。本当に怒ってるならもっと苛烈な表現でサザエさんを叩くと思うんだけど。
タラちゃんみたいなやつは甘やかされすぎって思うのか?
【常見】そう! タラちゃんを甘やかしすぎだと思うし、まず、サザエさんはパートにぐらい出ろって話ですよ。
(会場 爆笑)
※SankeiBiz編集部注 常見氏は11月1日、「東芝がスポンサー撤退 もう『サザエさん』は打ち切りでいいのではないか 昭和的家族時代劇に終止符を」と題したブログ記事を投稿し、ネット上で炎上騒動となった。
記事では「家族の枠組みが変わりつつある中、昭和の憧憬時代劇を流されても困るのである」「今後の社会、会社、家族を問い直す意味でも、フジテレビには『サザエさん』の打ち切りを大胆に提案したい」「娘には、『サザエさん』は見せない。彼女は21世紀を生きるのだから」などと発言した。
【常見】サザエさんの単行本を読むと、もう現代ではほとんどアニメ化できないネタばっかりなんですよ。はっきり言ってDVもあるし、男尊女卑だし。もともとは「ご飯を作りたくないから弁当買ってくる」みたいな革新的な主婦だったんですけど、いつの間にか時代が追いつき。それから時代がどんどん貧しくなって、専業主婦のサザエさんは勝ち組になっちゃった。
サザエさんが昭和時代の幻想を振りまいているのはよくないと思って、だから東芝がスポンサーのうちに最高の終わり方をしてくれって思ったわけですよ。
だって高須クリニックがスポンサーになったら、サザエさんは整形する可能性、あるんでしょ?
【中川】さすがにスポンサーはそこまでの権限ないと思うぞ(笑)。
【常見】この間、岡崎京子の『ヘルタースケルター※』(祥伝社)をやっと読んだの。それで、高須クリニックがサザエさんのスポンサーになったら、サザエさんは「ヘルタースケルター」になると思ったの。
(会場 爆笑)
※ヘルタースケルター 岡崎京子の漫画。全身を整形して美貌を手に入れたファッションモデルが、手術の副作用やライバルとの競争で精神を病んでいくストーリー。
【常見】分かった。俺、これからYahoo!個人で『純粋サザエさん批判』を書くからね。満腔の怒りを叩きつけるよ。
【中川】哲学書っぽくていいなぁ。
【常見】カントの『純粋理性批判』みたいにね。
中川氏に聞く「今年のベストニュース」
【常見】それはそうとネットニュース編集者の中川君に聞きたい。今年のベストニュースはなんですか。
【中川】それは、眞子さまと小室圭さんが婚約されたときに、渋谷駅前で「報道ステーション」(テレビ朝日系)の街頭インタビューに答えたあの男子学生です。
【常見】その心は?
【中川】彼は「顔写真をスマホの待ち受け画面にするほど眞子さまが好き」だから、婚約発表に「まじでショックです!」と嘆いてたのよ。でも次の瞬間、満面の笑みで親指を立てながら「でも幸せならOKです!」ってキメたのよ。それでネットでは「純粋なる日本男児」と絶賛された。
皇室の朗報に日本男児の鑑! フジサンケイグループ的にはそれを1位にせざるを得ないと思う。
【常見】じゃあ、このへんで歓談タイムに行こうか。中年同士もっと交流しようよ。おニャン子クラブとかバンドブームの話とかしろよ! ということで若き老害でした。ありがとうございます。(完)