森友問題の佐川氏が注目されたのは「身長」だけ? 本筋と違うところが悪目立ちする謝罪 (2/4ページ)

辞任の意向を麻生太郎財務相に伝えに向かう佐川宣寿国税庁長官(当時)=9日、東京都千代田区の財務省(春名中撮影)
辞任の意向を麻生太郎財務相に伝えに向かう佐川宣寿国税庁長官(当時)=9日、東京都千代田区の財務省(春名中撮影)【拡大】

 何しろ佐川氏の身長が小さいのである。隣に立つ男性記者がかなりの高身長ということもあるのだが、大量のマイクを手に握る華奢な女性と同じぐらいの身長しかなかった。

 この頃、ツイッターでは佐川氏に関して「小さい」「身長が低い」といった書き込みが一斉にされた。多くの人が「こんなに小さかったのか……」などと思ったことは想像に難くない。過去の国会答弁の際は立っている時に誰かと並ぶシーンというのは見られないため、その身長は分からなかったが、こうして大勢に囲まれると途端に身長が際立ってしまうのである。

 思えば人々の記憶に残る謝罪会見といえば、本質とは関係のないところが気になって仕方がないことがあり、キチンと謝罪をしたとのイメージが薄れてしまうことがある。ネットにはそのことばかりが書かれることとなり、その時の様子がパブリックイメージとして定着していく。そう考えると、謝罪会見は地味に、淡々と、とにかく真摯に謝る、ということだけをするに限る。もちろん佐川氏の「身長」は本人が意図したことではなく気の毒な面もあるが、変えられる部分は変えていい。

◆「号泣社長」と「号泣県議」でついた差

 過去の謝罪をいくつか振り返ってみよう。

《アカデミー賞級土下座社長》

 2011年、「焼肉酒家えびす」のユッケを食べた客5人が死亡し、181人が食中毒被害を受けた。同店を運営するフーズ・フォーラスの勘坂康弘社長(当時)は、一旦は日本では加熱用の肉を殺菌のうえ店の責任で調理するのが慣例、と強弁したが4人目が死亡した後に行った会見では突然土下座し甲高い声で「すいませーん! 本当に申し訳ございませんでしたー!」と叫んだ。だが、これが「わざとらしい」「演技がかってる」と散々な評判になった。

《仏頂面お辞儀なし社長》

 2014年、期限切れ鶏肉を使用した日本マクドナルドのサラ・カサノバ社長が謝罪会見を開いたものの、太い黒縁の四角いメガネをかけ、バキッと前を見据え「私達は(業者に)騙された」と同社は被害者だと主張し、日本流の深々としたお辞儀をしなかった。とにかくキリッとし過ぎていて謝罪に見えなかったのだ。これが酷評だったため、その後の会見で同氏は笑顔を時折見せたり、メガネのフレームを細くして柔和な印象を見せ髪の毛も後ろで結びお辞儀をし、高評価を得た。

意外にも同情を買った山一の社長