だが、その後は一気に100万円を割り込むなど激しい乱高下を繰り返している。2月には70万円台まで下げ、4月27日現在は100万円前後で推移している。
関係者によると、「破産管財人はビットコインを破産開始決定時の価格で評価する」という。その場合、約20万BTCは破産開始時の評価で約100億円。だが、現在価格での評価は約2000億円。20倍の差が出る。これが、債権者が倒産の形態にこだわる理由でもある。
◆債権者が民事再生申立て、裁判所の判断は…
2017年11月、MTGOXの一部債権者が東京地裁に民事再生法の適用を申し立てた。
申立代理人の西村あさひ法律事務所の菅野百合弁護士は、「ビットコイン債権者のほとんどは、MTGOXについて民事再生手続での解決を望んでいる。実際、約200名の債権者からその旨の意見表明をもらっている。
今後も、再生手続への移行と、移行後のビットコイン債権者の権利の最大化のため、できる限りの活動をしていく」と語る。
民事再生手続きは、破産開始時点の評価という上限が適用されず、ビットコイン債権者には「ビットコインでの配当も可能」(関係者)という。
東京地裁は民事再生法が申し立てられた当日、民事再生手続きを行うべきかの判断を裁判所が選任した弁護士(調査委員)に命じた。 2018年2月、調査委員は条件付きだが民事再生手続開始決定の要件を満たしているとの報告書を提出した。条件とは、「ビットコイン債権者でない一般債権者が不利にならないような民事再生手続き」などが含まれる。この条件は「対応可能」(関係者)という。