【地球を掴め国土を守れ】技研製作所の51年(23)サイレントパイラー海外へ (1/2ページ)

サイレントパイラー開発から16年後、オランダに欧州法人を設置
サイレントパイラー開発から16年後、オランダに欧州法人を設置【拡大】

 無振動・無騒音の杭(くい)打ち機「サイレントパイラー」が初めて海外販売されたのは誕生から11年後の昭和61年だった。相手はスウェーデンの大手建設会社で、ストックホルム中央駅の工事に使える工法を探していた。

 海外販売のきっかけとなったのは、当時の西ドイツで開催された国際建設機械見本市「BAUMA」への出展だった。

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 サイレントパイラーを開発した高知技研コンサルタント(技研製作所の前身)の社長、北村精男(あきお)は、創業から同機開発までの8年間、基礎工事を請け負う立場で杭打ち機の振動・騒音と悪戦苦闘し、無公害の杭打ち機を探し求め、国内外に足を運んでいた。

 その結果、「世界中のどこにも無公害の杭打ち機はない」との結論に至った北村は、自らサイレントパイラー開発に乗り出したとき、すでに国際市場への進出を視野に入れていた。

 「(地中の抵抗力を利用して杭を押し込む)圧入原理はどこにでも受け入れられるはず」と、北村は開発のパートナーの垣内保夫(株式会社垣内の創業者)と海外視察を繰り返した。

 「BAUMA」への初出展は1983(昭和58)年。振動と騒音、さらに煙と油をまき散らす当時主流の杭打ち機よりはるかにコンパクトな杭打ち機が、振動も衝撃音もなく、スーッと静かに杭を地中に押し込んでいく様子は、欧州の建設工事関係者にとって驚き以外何ものでもなかった。

 さっそく、基礎工事の要請が舞い込んだ。西ドイツの市街地、そして翌年はインド洋モーリシャスの港の改修工事だった。

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