【地球を掴め国土を守れ】技研製作所の51年(25)「国際圧入学会」を創設 (2/2ページ)

イギリスのケンブリッジ大学で開催された国際圧入学会設立総会=2007年2月
イギリスのケンブリッジ大学で開催された国際圧入学会設立総会=2007年2月【拡大】

 当初、ボルトンらは既存の学会に分科会を設け、研究を進めることを提案したが、北村は妥協しなかった。「圧入工学は機械工学、計測工学、施工工学が一体とならねば、社会の発展に寄与しない」と主張し、あくまで独立した学会を求めた。

 いま、国際圧入学会は、自らの団体紹介についてこう記す。

 「地盤、施工、機械、計測、環境、ITなど多岐にわたる学術・技術分野を融合した『圧入工学』を推進し、理論と実践を融合させることで、地盤と構造物の相互作用のメカニズム解明に取り組む国際学術組織」

 それはまさに北村の思いだった。

=敬称略

 首都直下、南海トラフの地震や多発する水害の危機が迫る中、独創的な工法が注目を集める「技研製作所」は創業50年を迎えた昨年、東証1部上場を果たした。この連載では、北村精男が一代で興した同社が、世界企業として発展してきた半世紀を追う。