【スポーツbiz】さあ、FIFAワールドカップ・ロシア大会だ (2/3ページ)

ロシア対サウジアラビアの開幕戦が行われるルジニキ競技場=モスクワ(AP)
ロシア対サウジアラビアの開幕戦が行われるルジニキ競技場=モスクワ(AP)【拡大】

 14年ソチ冬季オリンピックを開催したロシアが一番知っていよう。大会後、ソチをスポーツリゾート、コンベンションシティーとして売りだすはずが、閉会後のグルジア侵攻で世界の不興をかい、もくろみは外れた。このW杯で持ち直せるか。

 ロシアはW杯に何を期待するのか。考えてみたい。

 単純にいえば観戦客の訪問が増える。長期滞在客が落とす宿泊費、飲食代、公共交通機関の利用料金などは増加しよう。開催会場の11都市だけではなく、出場各国のキャンプ地周辺でも同様の効果が生まれる。

 海外への露出、情報発信次第で、終了後はとくに観光業に好影響を及ぼすだろう。しかし、受け入れ側のインフラ整備が進まなければ絵に描いた餅。ソフト、ハード両面からの取り組みを進めないと、珍しさだけの旅では風船はしぼんでしまう。

 大会マスコットや大会ロゴなどを使ったグッズは雰囲気を盛り上げ、財源ともなる。オオカミをモチーフにしたマスコットの「ザバビカ」はロシア語では「ゴールを決める」。

 かつて東西冷戦時代の1980年モスクワ・オリンピック、熊の「ミーシャ」が閉会式で涙を流した演出が話題となった。アフガニスタン侵攻に抗議したアメリカ、日本など西側諸国が大会をボイコット。殺伐とした状況に流した涙だった。

 ゴール決められるか

 ロシアは国際政治の舞台で存在感を失ったままだ。大国復権を狙ったスポーツでは国ぐるみのドーピングが発覚、逆に倫理観が問われている。ザバビカはどんなゴールを決めるのか。

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