
ロシア対サウジアラビアの開幕戦が行われるルジニキ競技場=モスクワ(AP)【拡大】
公共投資が進み、雇用は増えた。しかし、次の手が打てなければ一過性に終わる。
スポンサーは最高位の「FIFAパートナー」こそアディダス、コカ・コーラなど7社を数えるが、「ワールドカップパートナー」「リージョナルパートナー」など、肝心な国内スポンサーが伸びていない。
「グリーンベニュー」を唱えて、競技会場や関連施設から広告を排除するオリンピックとは異なる。サッカーW杯はスタジアム、ピットに看板広告があふれるのが常だ。200以上もの国・地域で試合が放送され、企業が広告効果を狙い高額契約を結ぶはずだが…。
FIFAには、15年に起きた幹部による汚職事件後初となる大会である。金権イメージを払拭したい。優勝賞金をブラジル大会より300万ドル上げて3800万ドルに。準優勝国には2800万ドルなど成績に応じて賞金を渡す。グループリーグ出場だけで800万ドルを支払い、総額6億9100万ドルに及ぶ。それがモチベーション確保では金権体質は変わらない。
競技と少し違う視点からロシアW杯を見れば、来年のラグビーW杯、20年東京オリンピック・パラリンピックに続く何かが見えてくる。(産経新聞特別記者 佐野慎輔)