新日本公式動画配信サービスの「新日本プロレスワールド」の会員数は、2018年1月時点で約10万人を誇る。このうち4割が外国人で、アメリカ人のコアファンの加入が目立つという。
ブシロードが経営権を掌握する直前の2011年の売上高は11億4000万円で、2013年までは債務超過が続いていた。その後の営業努力とコスト削減の効果は大きく、5年連続で増収を達成、2017年7月期の売上高は38億5000万円に伸びた。純利益も2億8000万円を計上し、純資産額は9億3000万円に回復した。
◆過去最高の売上更新と外国人新社長就任
2018年7月期も業績は順調で、過去最高の1998年を上回る増収を見込んでいる。さらに収益も改善し、無借金経営を継続中だ。
経営再建が軌道に乗り、5月23日には日本コカ・コーラ副社長、タカラトミー社長を務めたオランダ国籍のハロルド・ジョージ・メイ氏が臨時株主総会で新日の新社長に選任された。
メイ新社長は、「プロレスはあらゆる世代がファンになる要素がある」と抱負を語っている。
新日本ファン歴28年のTSR社員は、「今の新日本はストロングスタイルが抜け、新しい楽しみ方が増えている」と熱く語る。だが、その先輩はアントニオ猪木、タイガー・ジェット・シン、ハルク・ホーガン時代が最強といまだに信じている。いくつになっても純粋だ!