「プラスチックフリー」への挑戦 世界の潮流を牽引するオランダのスーパー (3/5ページ)

 環境のためにはそのほうがいいと分かってはいても、むき出しで売り場に並ぶ(そしてしばしば他の客が触りまくっている)食品に抵抗を感じることもある私だが、これなら問題なしだ。

なんとこの棚がほぼ「プラスチックフリー」である

なんとこの棚がほぼ「プラスチックフリー」である

▽価格は高めだが…

 食品の他にボディケア用品も扱っており、自社ブランドの基礎化粧品「ボタニーク」は全製品においてマイクロプラスチックの完全排除に成功しているとの表示がある。

 マイクロプラスチックは特に海洋汚染において問題視されている微小なプラスチック粒子のことで、エコプラザは自社HPで「単なる歯磨き粉にも少なくとも67種類入っている」とした上で、「最終的にはあなたのお皿の上に帰ってくるものです」と警鐘を鳴らしている。

 なお、本題からそれるが、オーガニックの店に多くみられるように、醤油や味噌、蕎麦やシイタケなどの和食材も多く扱っているのがうれしい。最近和食レストランが立ち並ぶオランダにおいても、ヨーロッパ製の納豆が買える店はさすがにここだけである。

「SEITAN」とは麩のこと。マクロビオティックの創始者である桜沢如一によって世界に広められた呼び名だ。欧州のベジタリアンに人気がある

「SEITAN」とは麩のこと。マクロビオティックの創始者である桜沢如一によって世界に広められた呼び名だ。欧州のベジタリアンに人気がある

 買い物客としてデメリットを挙げるとすれば、やはり一般的なスーパーより価格が高めということだろうか。もちろん商品にもよるが、他のチェーンスーパーで売っている大手メーカー製の食品よりも、平均して5割増し以上の印象を受けた。

 ただこれは、他の店で売っているオーガニック製品と同程度なので、パッケージによる影響がどの程度なのかは気になる点だ。

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