「プラスチックフリー」への挑戦 世界の潮流を牽引するオランダのスーパー (4/5ページ)

▽卵の格付けは親鳥の運動量で決まる!

 オランダ人は元々環境問題や社会貢献への意識が高い国民だ。例えば、スーパーで売っている鶏卵は、産地でもブランドでもなく、「自由に歩き回っている鶏の卵」から「鶏舎に住んでいる鶏の卵」まで、親鳥一羽当たりの生活スペースによって3段階に分かれている。

 そして一番よく売り切れているのは、意外にも最も割高な「自由歩行卵」なのである。「ケチ」で有名な国民ではあるが、一人当たりの寄付に費やす平均年間金額は世界一であり、卵に関しても「1、2ユーロの差額で動物にも環境にもいい養鶏場を支援できるのなら、自由歩行卵を買おう」と考えるのだ。

 当然、企業としての環境への貢献も消費者に重視される国において、ましてやもともとわざわざオーガニック食品を買いに来る消費者層に、プラスチック汚染に強く取り組む姿を印象付けることのブランディング効果だって、決して小さくはないだろう。

▽今後の課題

 ただし課題はまだ残る。先述のアイザーマン氏は、「現在手元にある生分解性素材では、真空包装をしたり高温の製品を入れたりすることができません」と語る。また、企業がせっかく生分解性素材を利用しても、現在それが自然に還るような処理方法が行政サイドで確立されていないという指摘もある。

多くの化学系企業と一緒に