【ビジネスアイコラム】軍が操る政権交代、国際社会の目厳しく…パキスタンは救われるのか (3/3ページ)

 さて、今回の司法によるシャリフ氏の有罪判決である。

 選挙前、何人かのパキスタン政府関係者に聞いてみたが、多くは「司法が力を持ちすぎだ」「政権は、選挙によって国民が選ぶものだ」と反発していた。軍に言及した人はいなかったが、その真意は容易に推し量ることができる。

 過去、何度も国際通貨基金(IMF)に援助を求めてきたパキスタンは、中国の現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の「債務のわな」に陥り、秋にもIMFを頼ろうとしている。この国は民主政治へと向かう意思があるのか。国際社会は見据える必要がある。(産経新聞外信部次長 岩田智雄)