【スポーツi.】まさに日本は「スポーツバブル」、相次ぐ不祥事…早く「先進国」に (2/3ページ)

プロアマ戦での言動をめぐり、記者会見で頭を下げる男子ゴルフの片山晋呉選手(左端)ら=6月27日、東京都内
プロアマ戦での言動をめぐり、記者会見で頭を下げる男子ゴルフの片山晋呉選手(左端)ら=6月27日、東京都内【拡大】

 実は日本のプロゴルフツアーでは、LPGAやJGTO、JGA(日本ゴルフ協会)が主催する公式戦を除く全てのトーナメントで企業が主催者として大会を運営している。LPGAツアーの場合、主催企業はLPGAに決して安価ではない大会公認料を支払う。賞金を含む大会運営費は全て宣伝費または拡販費などで賄って大会を運営する。

 もちろん、前日に開催されるプロアマ戦の費用も含まれるわけで、片山選手の取った態度は企業側からすれば問題である。週末の夕方に放映されるテレビ中継にもCM提供料を支払う。ライツホルダーの主催者がテレビ放映権を販売するのではなく、CM提供料を支払うというスポーツビジネスとしてはまれな商流が今も存在する。

 スポンサーシップの目的は(1)セールス拡大(2)ブランド向上(3)ホスピタリティー提供(4)CSR実践-などが挙げられる。ゴルフツアーは主催企業が興行的に黒字化することは不可能である。

 ゴルフトーナメントほど選手とファンの距離が近い大会はない。これまで敷居の高かった貴族のスポーツも大衆化へと発展して多くのファンが楽しみにしている。今から数年前の大会最終日。既に規定ホール数も終了し大会自体は成立している。傘をさしながら競技再開を待つファンを後目に選手たちはクラブハウスで携帯電話で天気予報を見ながら中止を促すかのようなコメントを大会本部に寄せた。競技再開に向けてひたむきにグリーン上の水をかき出す大会運営者側の姿はいまだに忘れられない。どちらが真のプロフェッショナルの姿だろうか。

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