アニメ業界は二極化が加速 市場活況も「現場」はブラック 進まぬ利益還元 (2/4ページ)

◆上位5社で売上の6割を占める

 アニメーション制作業88社の売上高別では、1億円以上5億円未満が31社(構成比35.2%)で最多だった。次いで、1億円未満が27社(同30.6%)、10億円以上50億円未満が17社(同19.3%)の順だった。

 5億円未満の構成比が65.9%(58社)を占める一方で、社数の構成比では5.6%しかない100億円以上の5社が、売上高の6割(構成比64.4%)を占めている。大手と中小、元請けと下請けとの格差が拡大している。

 ちなみに大手5社とは、東映アニメーション、創通、トムス・エンタテインメント、サンライズ、ぴえろのことだ。

アニメーション制作業88社の業績

アニメーション制作業88社の業績

 88社の最新期の増減収別は、「増収企業」が43社(構成比48.8%)だった。一方、「減収企業」は29社(同32.9%)、横ばいが16社(同18.1%)。

 増収企業の構成比は、前期と比べて4.5ポイント上昇し、好調な受注状況を反映した。

 88社のうち利益が判明した56社の増減益別では、2017年の「増益」は27社(構成比48.2%)、「減益」が25社(同44.6%)、横ばいが4社になり、増益企業と減収企業がほぼ拮抗した。

◆零細企業も少なくなく、のしかかる人件費

 全体では好調な業績をみせるが、アニメーター確保のための人件費増加や、制作本数増加による下請けへの支払い増加、さらに受注単価などが影響しているとみられる。

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