政府主導で「働き方改革」が叫ばれているが、アニメの関連団体が行ったアンケート調査によれば、下請けや孫請けのアニメ制作会社では低賃金や長時間労働が常態化しているという。
アニメーション業界は、映画等の活況とは裏腹に、待遇や労働環境の悪化による離職率の高さから将来の人材枯渇も懸念される事態に直面している。
働き方改革を契機に、労働環境にメスが入り、改善が図られるのか。人材育成と製作コストの狭間で業界は葛藤が続いている。
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