作業を行うのは6人の市職員。廃棄する家財を確認して作業開始。この日は小雨が降っていたが、職員は雨ガッパを着て、ベッド、机、椅子、コタツ、食器棚などを次々に運び出していく。家の2階からもなんなく運び降ろして、作業は10分ほどで終了した。費用は通常の粗大ごみ処理の相当額だけで済む。
加藤さんは今後も片付けを進めていくという。「また依頼していいですか」と職員に確認していた。
安否確認の意味も
所沢市では、粗大ごみばかりでなく、一般ごみを集積所に出すのが困難な人のために、「ふれあい収集」というサービスも実施している。
週に1度、市職員が自宅まで訪問して玄関先でごみを収集する。「要支援2」以上が対象だ。利用者の安否確認の意味もあるという。
初年度は173世帯だった利用者は年々増えており、16年度末段階では579世帯が利用している。市の人口は約34万人。うち高齢者は約9万人。市では相当数のニーズがあるとみている。
類似のサービスは各地の自治体でも整備されつつある。
環境省所管の国立環境研究所では17年に自治体の取り組み事例などを調査した。