自動運転は、高齢者の交通手段の確保や買い物難民への支援が期待される。食料品店が近くになくても買い物に行ける。都会に住んでいれば「配達してもらえばよいではないか」と思うかもしれない。だが、地域によっては運転手が不足しているところもある。見守りサービスなどと組み合わせることもできる。
ここでは映像や画像の解析を使った例を取り上げた。これ以外にも最新のデジタル技術を活用する取り組みは数え切れない。昨今はさまざまな災害や事故が起き、想定外の状況が発生している。国や地球規模の課題解決に向けて、最新のデジタル技術を活用することを期待したい。日本企業はデジタル対策が遅れているとの指摘が多い。目の前の利便性を追求するデジタルサービスも必要だろう。だが、より大きな社会課題にチャレンジすることが未来づくりにつながる。
◇
【プロフィル】小塚裕史
こづか・ひろし ビジネス・コンサルタント。京都大学大学院工学科修了。野村総合研究所、ブーズ・アンド・カンパニー、マッキンゼー、ベイカレント・コンサルティング取締役を経て同社アドバイザー。主な著書に「デジタル・トランスフォーメーション」。54歳。兵庫県出身。