【終活の経済学】「おひとりさま」の安心終活術(6) 緊急時、終末期に備える (2/4ページ)

「もしものときの緊急連絡先カード(もしかカード)」
「もしものときの緊急連絡先カード(もしかカード)」【拡大】

 そんなとき目が行くのは、その人が持っている財布だろう。財布には運転免許証や健康保険証などが入っていることが多い。そこで氏名や住所が特定できるわけだが、一緒に緊急連絡先や日頃飲んでいる薬などの情報を記載したカードを入れておけば効果的だ。

 また免許証や保険証には臓器提供の意思表示欄が用意されている。脳死で臓器提供するか、心臓死まで待ってもらうか、あるいは提供の意思はないかを示すことができる。

 自宅での緊急時用に、親類などの連絡先などを書き置きしておくのも有効だが、問題は置き場所だ。引き出しに入れては目にとまらない。冷蔵庫の扉にぶら下げるなどの工夫が必要だ。

 ◆必要事項記載したカードを財布に

 緊急連絡先や血液型、常用服用薬、それにかかりつけの病院名など。万が一の際に必要な情報をまとめたカードを財布に入れておけば、必要なときに必要な人の目に入る可能性は高くなる。写真は「つむぐ」(35ページ参照)が提供している「もしものときの緊急連絡先カード(もしかカード)」。見開きで必要情報が記載できる。

 ◆緊急用のエンディングノートにも

 いざというときの情報はエンディングノートに整理して書いておくのも有効だ。「アクティブノート」(オフィス・シバタ)の場合、生前用(緑)と死後用(黄)、そして緊急用(赤)の3冊のノートに分けており、赤ノートだけは冷蔵庫の扉などにつるせるように通し穴が開けられている。どうやったら伝わるかも意識して備えたい。

 ◆身分証で臓器提供の意思表示

 運転免許証や健康保険証、マイナンバーカードなどには、臓器提供の意思を示す欄が設けられている。脳死状態になったとき、現行法では家族の同意があれば臓器提供の手術に踏み切れるが、ここに本人の意思が記載されていればそちらが優先される。臓器提供先について「親族優先」と特記して希望を伝えることも可能だ。

 最期まで支えてくれる人を

 自分自身が人生の最終段階を迎え、どのような医療・ケアを受けたいか-について考えるのはつらい。死を受け入れて緩和ケアに移行するのか、それとも徹底的な延命治療を続けるのか。

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