下村さんも、前回の17年にニュージーランドで開かれたWMGオークランド大会では、同国の他の地域まで足を延ばしてボートを楽しんだ。「WMGは競技が半分、観光半分で2~3週間の滞在を考えるケースが多い」という。
関西大会の各競技の開催場所は決まっており、たとえばボート競技は滋賀県立琵琶湖漕艇場(同市)で行われる。
ところが、どの競技が期間中のいつ行われるかが最終決定しておらず、選手は競技と観光を含めた全体の日程を組むのが難しい。
選手登録が開始される来年2月に向けて1年を切る中、「早めの情報提供が必要だ」と下村さんは気をもんでいる。
詳細な競技日程の公表は来月中旬になる見通し。WMG関西大会の組織委員会は、11月をめどに観光と宿泊についての特設ホームページを開設する予定だ。
海外から2万人参加
関西大会には、海外から約2万人の参加者が見込まれる。2020年の東京五輪の選手数上限の約2倍の規模に相当する。
大阪経済大の相原正道教授(スポーツビジネス)は、過去のWMGが1都市で開催されてきたのに対して、関西大会が近畿2府4県に加えて、岡山、鳥取、徳島、福井県でもあり、広域開催になることに注目する。
軟式野球(滋賀県守山市、東近江市)、ソフトテニス(京都府福知山市)、綱引き(奈良県葛城市)、グラウンド・ゴルフ(鳥取県湯梨浜町)など9種目が今回初めて開催される。