社会・その他

富裕層の「ついで観光」特需に期待 関西ワールドマスターズゲームズ (4/4ページ)

 組織委は、海外からの2万人に加えて、国内から3万人の選手参加を目指す。5万人規模は過去最多で、実現すれば、選手の家族や関係者を合わせて計16万人が関西を訪れ、宿泊や飲食などによる経済効果は1461億円になると試算する。

 選手エントリーは2020年2月から1年間、インターネットで受け付ける予定。参加費用は未定だが、過去の大会では2万円台。語学などのボランティアも募り、2020年の東京五輪・パラリンピックでの経験者にも協力を呼びかけ、約6万人を集める計画だ。

 しかし、肝心のWMGに対する一般市民の認知度は高いとはいいがたい。

 今年1月に組織委が行った調査では、WMGの関西での開催を「知っている」と答えた人は全国で11.1%と1割程度。近畿2府4県でも21.3%にとどまった。

 大会の醍醐味は、選手同士や地元住民の交流により、スポーツを通じた国際親善がはかれることだ。

 オークランド大会の陸上競技で金メダルを獲得し、参加者から祝福を受けた曽野政男さん(65)=滋賀県栗東市=も「交流はWMGの一番の肝」と話す。

 国内での機運をどう盛り上げられるかが、関西大会での課題となっている。

 神戸大大学院の長ヶ原誠教授(スポーツ振興論)は「地域や職場、学校の同窓会などでチームを組み、一緒に出ようと計画すれば、参加したくなる人も多いのではないか。企業が有給休暇を取りやすくするなど、職場の理解と支援も求められる」と話す。

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